コンクリート1m3の重さは?用途別の単位体積重量を解説

「コンクリート1m³の重さは何kN/m³を採用すればよいのだろう?」

設計業務では、23kN/m³、24kN/m³、24.5kN/m³など、複数の単位体積重量を目にすることがあります。

これは、無筋コンクリートと鉄筋コンクリート(RC)で比重が異なることに加え、RCでは建築・宅地造成と公共土木で採用される単位体積重量にも違いがあるためです。

本記事では、コンクリート1m³の単位体積重量について、用途ごとの一般的な設計値や使い分けの考え方をわかりやすく解説します。

目次
  1. コンクリート1m3の重さ一覧
    1. 無筋コンクリートの一般値
    2. 建築・宅地造成の鉄筋コンクリート(RC)
    3. 公共土木の鉄筋コンクリート(RC)
  2. コンクリート1m3の重さが異なる理由
    1. 設計基準による違い
    2. 鉄筋量が増えると実際の重量は増加する
    3. 設計では一般的な単位体積重量を用いる
  3. よくある質問
    1. なぜ設計ではkgではなくkNを使うのですか?
    2. 無筋コンクリートとRCでは重さが違いますか?
    3. 鉄筋量が多いほど設計上の重量も変わりますか?
  4. まとめ
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土質 太郎

建設コンサルタントに長年従事しており、宅地造成の地盤分野に特化した情報を発信しています。

■保有資格
・地質調査技士(現場技術・管理部門)
・1級土木施工管理技士
・地盤品質判定士

コンクリート1m3の重さ一覧

コンクリート1m³の単位体積重量は、無筋コンクリートか鉄筋コンクリート(RC)か、また適用する設計基準によって異なります。

無筋コンクリートは建築・宅地造成、公共土木ともに23kN/m³を用いることが一般的です。
一方、鉄筋コンクリート(RC)は建築・宅地造成では24kN/m³、公共土木では24.5kN/m³を用います。

設計では、部材ごとの鉄筋量から単位体積重量を算出するのではなく、各設計基準で定められた一般値を用いて自重を計算します。

区分単位体積重量(一般値)
無筋コンクリート23kN/m³
鉄筋コンクリート(RC)(建築・宅地造成)24kN/m³
鉄筋コンクリート(RC)(公共土木)24.5kN/m³

無筋コンクリートの一般値

無筋コンクリートの単位体積重量は、建築・宅地造成、公共土木ともに23kN/m³を用いることが一般的です。

重力式擁壁など、無筋コンクリート構造物の自重計算では、この値を用いて荷重を算定します。

建築・宅地造成の鉄筋コンクリート(RC)

建築・宅地造成では、鉄筋コンクリート(RC)の単位体積重量として24kN/m³を用いることが一般的です。

L型擁壁や逆T式擁壁などの設計では、この値を用いて自重を算定します。

公共土木の鉄筋コンクリート(RC)

公共土木では、鉄筋コンクリート(RC)の単位体積重量として24.5kN/m³を用いることが一般的です。

なお、厳密な単位体積重量は鉄筋量によって変化しますが、設計では鉄筋量ごとに単位体積重量を変更することは一般的ではありません。

各設計基準で定められた一般値を用いて自重を算定します。

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コンクリート1m3の重さが異なる理由

コンクリート1m³の単位体積重量は、無筋か鉄筋コンクリート(RC)かによって異なります。

また、RCでは建築・宅地造成と公共土木で一般値が異なり、公共土木のほうが大きな値を採用します。

設計基準による違い

公共土木は構造物の規模が大きい

鉄筋コンクリート(RC)の単位体積重量は、建築・宅地造成では24kN/m³、公共土木では24.5kN/m³を用いることが一般的です。

公共土木では、橋梁や大型擁壁など比較的規模の大きな構造物を扱います。

部材断面が大きく、鉄筋量が多いほか、太径の鉄筋を配置するケースも多いことから、建築・宅地造成より大きな単位体積重量を採用しているものと推察されます。

鉄筋量が増えると実際の重量は増加する

鉄筋はコンクリートよりも密度が大きいため、単位体積当たりの鉄筋量が増えるほど、鉄筋コンクリート全体の重量も増加します。

したがって、同じ1m³のRCであっても、鉄筋径、本数、配置によって実際の単位体積重量は変わります。

公共土木で24.5kN/m³が用いられる背景には、建築・宅地造成と比べて鉄筋量の多い構造物を扱うことが考慮されていると考えられます。

設計では一般的な単位体積重量を用いる

実際の重量は鉄筋量によって変化しますが、通常の設計では、部材ごとにコンクリートと鉄筋の重量を積み上げて単位体積重量を設定するわけではありません。

建築・宅地造成では24kN/m³、公共土木では24.5kN/m³といった、各設計基準に示された一般値を用いて自重を算定します。

ただし、鉄筋量が著しく多い部材や、通常とは異なる材料を使用する場合は、実際の重量を確認したうえで適切な値を設定する必要がある場合もあります。

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よくある質問

なぜ設計ではkgではなくkNを使うのですか?

現在の建設分野では、SI単位系に基づいて荷重を扱うため、設計ではkgではなくkN(キロニュートン)を使用します。

平成11年(1999年)から建設分野ではSI単位系への移行が進められ、現在の設計基準や設計図書はkNを基本としています。

一方、それ以前の設計図書にはkgfやtfで記載されているものもあります。
古い設計図書を読み解く際は、SI単位系への換算方法についても理解しておくことが重要です。

無筋コンクリートとRCでは重さが違いますか?

異なります。

一般的な単位体積重量は、無筋コンクリートが23kN/m³、鉄筋コンクリート(RC)は建築・宅地造成で24kN/m³、公共土木で24.5kN/m³です。

RCは鉄筋を含むため、無筋コンクリートより大きな単位体積重量が採用されています。

鉄筋量が多いほど設計上の重量も変わりますか?

実際の重量は、鉄筋量が増えるほど大きくなります。

しかし、通常の設計では鉄筋量に応じて単位体積重量を変更することは稀です。

基本的には各設計基準で定められた一般的な単位体積重量を用いて自重を算定します。

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まとめ

コンクリート1m³の単位体積重量は、無筋コンクリートか鉄筋コンクリート(RC)かによって異なります。

また、RCは建築・宅地造成と公共土木で採用する一般値が異なるため、適用する設計基準に応じて使い分けることが重要です。

設計では、実際の鉄筋量ではなく、各設計基準で定められた一般的な単位体積重量を用いて自重を算定します。
そのため、構造物の種類や適用基準を確認したうえで、適切な単位体積重量を採用しましょう。

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