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軽量盛土のデメリットとは?メリットや採用されるケースも解説

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軽量盛土には通常の盛土にはないメリットがありますが、「デメリットも知ったうえで採用を検討したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

軽量盛土は、軟弱地盤や構造物への荷重を軽減できる一方で、施工費や使用条件など注意すべき点もあります。
そのため、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、工法を選定することが大切です。

この記事では、軽量盛土の主なデメリットを中心に、メリットや採用されるケースについてもわかりやすく解説します。

軽量盛土への理解を深め、自分の現場に適した工法かどうか判断できるようになりましょう。

目次
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土質 太郎

建設コンサルタントに長年従事しており、宅地造成の地盤分野に特化した情報を発信しています。

■保有資格
・地質調査技士(現場技術・管理部門)
・1級土木施工管理技士
・地盤品質判定士

軽量盛土のデメリット

軽量盛土は軟弱地盤対策や荷重軽減に効果的な工法ですが、一般的な土砂による盛土と比べて注意すべき点もあります。

採用する際は、コストだけでなく、使用する材料の特性や設計条件も踏まえて検討することが重要です。

一般的な盛土より施工費が高い

軽量盛土は、一般的な土砂による盛土と比べて施工費が高くなる傾向があります。

これは、EPS(発泡スチロール)ブロックや気泡混合軽量土などの専用材料を使用することに加え、材料の運搬や施工にも専門的な管理が必要になるためです。

ただし、軟弱地盤では地盤改良の規模を小さくできたり、構造物に作用する荷重を軽減できたりする場合があります。

そのため、施工費だけでなく、工事全体のコストや施工条件を踏まえて採用することが大切です。

材料ごとに施工上の注意点がある

軽量盛土は、採用する材料によって施工時の注意点が異なります。

例えば、EPSは軽量で施工性に優れる一方、火気や有機溶剤の影響を受けるため、施工時には適切な管理が必要です。

また、気泡混合軽量土は品質を安定させるために、配合や打設、養生を適切に行わなければなりません。

軽量盛土を採用する際は、それぞれの材料の特徴を理解したうえで施工計画を立てることが重要です。

浮力や耐久性などを考慮して設計する必要がある

軽量盛土は通常の土砂より軽いため、地下水位が高い場所では浮力の影響を受ける場合があります。

そのため、設計時には地下水位や排水計画を確認し、必要に応じて浮き上がりに対する検討を行います。

また、耐久性や長期的な性能についても、採用する材料の特性を考慮した設計が欠かせません。

軽量盛土は多くの現場で実績のある工法ですが、本来の性能を十分に発揮するためには、現場条件に応じた適切な設計と施工が重要です。

軽量盛土のメリット

軽量盛土は、一般的な土砂による盛土では対応が難しい現場でも採用される工法です。

盛土自体の重量を軽減できるため、軟弱地盤や既設構造物の近くなど、荷重をできるだけ小さくしたい場面で大きな効果を発揮します。

軟弱地盤でも沈下を抑えやすい

軽量盛土は、一般的な盛土よりも地盤に作用する荷重が小さいため、軟弱地盤でも沈下を抑えやすいことがメリットです。

盛土荷重が小さくなることで、地盤に発生する圧密沈下を低減できるためです。

そのため、軟弱地盤上の道路や宅地造成など、沈下対策が重要となる現場で多く採用されています。

構造物へ作用する荷重を軽減できる

軽量盛土は、擁壁や橋台などの構造物へ作用する荷重を軽減できることもメリットです。

盛土荷重が小さくなることで、構造物に作用する鉛直荷重や土圧を抑えられる場合があります。

そのため、既設構造物への影響をできるだけ小さくしたい現場や、構造物の負担を軽減したい現場でも活用されています。

地盤改良を縮小できる場合がある

軽量盛土を採用することで、地盤改良の規模を縮小できる場合があります。

地盤に作用する荷重が小さくなるため、必要となる地盤改良の範囲や改良深さを見直せるケースがあるためです。

ただし、地盤改良の要否や規模は地盤条件や設計条件によって異なります。

軽量盛土を採用すれば必ず地盤改良を省略できるわけではなく、設計時に総合的な検討を行うことが重要です。

軽量盛土が採用されるケース

軽量盛土は、盛土による荷重をできるだけ小さくしたい現場で採用される工法です。

特に、沈下や構造物への影響が課題となる場所では、一般的な土砂盛土よりも有効な場合があります。

軟弱地盤上の道路や宅地

軟弱地盤上に道路や宅地を造成する場合は、軽量盛土が採用される代表的なケースです。

一般的な土砂で盛土を行うと、地盤に大きな荷重が作用し、圧密沈下が問題となることがあります。

軽量盛土を採用すれば地盤への荷重を低減できるため、沈下対策として有効な工法の一つです。

擁壁や橋台など構造物の背面

擁壁や橋台の背面でも、軽量盛土が採用されることがあります。

背面盛土の荷重を軽減することで、構造物に作用する土圧や荷重を小さくできるためです。

そのため、構造物への負担を抑えたい現場や、設計条件が厳しい現場で採用されることがあります。

ただし、かかと版の上に軽量盛土を計画することは避けましょう。裏込め重量が軽くなると安定計算上不利になるためです。

既設構造物への影響を抑えたい場所

既設の道路や橋梁、埋設管などが近接する現場でも、軽量盛土が採用されることがあります。

一般的な盛土では、追加される荷重によって既設構造物へ影響を与えるおそれがあります。

軽量盛土は盛土荷重を低減できるため、既設構造物への影響をできるだけ抑えながら施工したい場合に有効な工法です。

まとめ

軽量盛土は、軟弱地盤での沈下対策や構造物への荷重低減など、多くのメリットがある工法です。

一方で、一般的な盛土より施工費が高くなることや、材料ごとの施工上の注意点、浮力や耐久性を考慮した設計が必要になるといったデメリットもあります。

そのため、軽量盛土を採用する際は、デメリットだけで判断するのではなく、現場条件や求められる性能を踏まえて総合的に検討することが重要です。

この記事を参考に軽量盛土の特徴を理解し、現場に適した工法を選定できるようになりましょう。

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