擁壁を計画するにあたって、擁壁高とは土から露出している高さなのか、それとも擁壁本体の高さなのか迷ったことはありませんか?
結論から申しますと、これらはそれぞれ「見え高」と「全高」に分類されます。
工作物高さの制限や開発許可申請の審査対象となる擁壁高さの判定については外観上の高さである「見え高」が用いられ、構造計算や安定計算には根入れも含む「全高」が用いられます。
目次
見え高、全高の模式図
わかりやすいように模式図で表現すると以下のようになります。
全高は擁壁本体の高さであるため、前面土によらず高さは一定です。
対して、見え高とは外観上の高さのため、前面土の高さ(根入れ)によって変動します。

必要根入れ深さに注意
前面土の必要高さ(根入れ)については見え高により決定します。
根入れは見え高の15%以上かつ35cm以上というルールが一般的ですが、3種地盤の場合は最低45cmとする行政もあるため、必ず管轄行政の基準を確認するようにしましょう。
また、既設水路や下部擁壁への影響を防止するために、安息角の範囲外まで根入れが必要となる場合もあります。
計画の段階で行政と密に協議を行いながら擁壁のプランを固めていくようにしましょう。
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