【切土工】擁壁を設置しない場合の切土のり面勾配

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切土部に崖が生じる場合は、原則「擁壁」または「崖面崩壊防止施設」の設置が必要です。

しかし、切土のり面高さや土種に応じた勾配をつけた場合は切土のり面を残置することもできます。

盛土等防災マニュアルには以下のように記されています。

目次

切土のり面の勾配

 切土のり面の勾配は、のり高、のり面の土質に応じて適切に設定するものとし、その崖面は原則として擁壁(これにより難い場合は「崖面崩壊防止施設」)で覆わなければならない。
 ただし、次表に示すのり面は、擁壁等の設置を要しない。

引用元:盛土等防災マニュアルの解説[Ⅰ] p.19/令和6年1月/ぎょうせい (一部抜粋)
             のり高

のり面の土質
崖の上端からの垂直距離
① H ≦ 5m② H > 5m
軟岩
(風化の著しいものは除く)
80度 以下(約1 : 0.2)60度 以下(約1 : 0.6)
風化の著しい岩50度 以下(約1 : 0.9)40度 以下(約1 : 1.2)
砂利、まさ土、関東ローム、硬質粘土、その他これらに類するもの45度 以下(約1 : 1.0)35度 以下(約1 : 1.5)
表 切土のり面勾配(擁壁等の設置を要しない場合)

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本ページに掲載の数値や文言について細心の注意を払って記載はしております。

しかし、それでも誤植などのリスクがあるため、実設計の際は必ず引用元の基準を参照するようお願いします。

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この記事を書いた人

建設コンサルタントにて土構造物にかかわる設計業務に長年従事しています。

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