【擁壁工】鉄筋の最小あき寸法|125mmとするのが無難

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鉄筋のあきとは、隣接する鉄筋同士の表面から表面までの最小距離のことです。

鉄筋のあきが十分でないと、コンクリートの粗骨材(砂利など)が鉄筋の間を通過できず、コンクリートが十分に充填されず、空洞(豆板、ジャンカ)が発生し、品質に影響する恐れがあります。

そこで本記事では鉄筋の必要なあき寸法について解説します。

目次

鉄筋の必要なあき

鉄筋のあきは、以下の3つのうち、最大の寸法を使用する必要があります。

鉄筋のあき
  • 25mm
  • 鉄筋の最大径の1.5倍
  • 骨材の最大寸法の1.25倍

例えば、D19で骨材の最大寸法が40mmの場合、①:25mm、②19×1.5 = 28.5mm、③40×1.5 = 60mmになるため、最大の③:60mmが最低限必要なあきになります。

宅地擁壁では最小125mmとするのが無難

ただし、宅地擁壁では125mmを最小のあきとするのが無難です。

なぜならば125mmを最小の鉄筋間隔としている行政が多いからです。

さらに5m程度の擁壁であればD19の125mmで十分な安全性を発揮できるため、どうしても検討がNGになる場合は、壁厚や底版厚が薄くなりすぎていないかを確認するようにしましょう。

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この記事を書いた人

建設コンサルタントにて土構造物にかかわる設計業務に長年従事しています。宅地造成の地盤分野に特化した情報を発信しています。

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