擁壁の設計における地盤調査と設計諸定数の例として、盛土等防災マニュアル[Ⅰ]P.430に以下のように示されています。
擁壁設計に伴う地質調査計画の参考にして下さい。
目次
擁壁の設計における地盤調査と設計諸定数の例
地盤調査 試験名 (注1) | 主な調査結果 | 調査結果の利用 | 設定する 設計諸定数 | |||||
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土圧の計算 | 基礎の支持力 | 全体安定 | 沈下 | 液状化 | ||||
土質試験(注2) | 含水比試験 | 自然含水比wH | ◯ | 初期間隙比e0 圧縮指数Cc等 | ||||
液性限界・塑性限界試験 粒度試験 | コンシステンシー指数wL, wP 塑性指数IP | ◯ | ◯ | |||||
粒径加積曲線 細粒分含有率Fc 平均粒径D50 | ◯ | |||||||
土の工学的分類 | ◯ | ◯ | 土圧係数 KA, K0, KP 許容支持力qa | |||||
突固めによる土の締固め試験 | 最大乾燥密度ρdmax 最適含水比wopt | ◯ | 裏込め材料の単位体積重量γt | |||||
土の湿潤密度試験 | 湿潤密度ρt | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 単位体積重量γt | ||
圧密試験 | 圧縮指数Cc 圧密係数 Cv 体積圧縮係数Mv 圧密降伏応力Pc e-logP曲線 | ◯ | ||||||
一軸圧縮試験 | 一軸圧縮強さqu | ◯ | ◯ | 粘着力c | ||||
変形係数 E50 | ◯ | ◯ | 地盤反力係数Rv,Rh | |||||
三軸圧縮試験 | 強度定数c, Φ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
変形係数E50 | ◯ | ◯ | 地盤反力係数Rv,Rh | |||||
土の電気化学試験 | pH,比抵抗,可溶性塩類の濃度 | 補強土擁壁等における補強材の耐久性検討 | ||||||
原位置試験 | 標準貫入試験 | N値 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 強度定数c,Φ 地盤反力係数Rv,Rh |
平板載荷試験 (直接基礎) | 極限支持力Qu 地盤反力係数Kv | ◯ | ◯ | 強度定数c,Φ 地盤反力係数Rv,Rh | ||||
孔内水平載荷試験 (杭基礎) | 変形係数 Eb | ◯ | 地盤反力係数Rv,Rh | |||||
地下水調査 | 地下水位 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
調査頻度(注3) | ・擁壁延長40~50mに1箇所程度 ・擁壁の設置計画箇所で少なくとも1箇所以上。 |
(注1)土の強度定数を求めるための試験方法については、現地の土の種類、含水比、排水条件、施工条件により選定する。
(注2)土質試験はサンプリングした試料によって行われるが、地形や地質が軟弱で複雑に変化している場合は、地盤の強度や成層状態等を把握するためボーリング(標準貫入試験)間の中間位置でサウンディング(静的コーン貫入試験やスウェーデン式サウンディング試験等)を実施する。
(注3)調査はできるだけ段階的に進めることが望ましく、その結果、地形地質等の変化が著しい場合にはそれぞれの中間地点や擁壁設置位置直下でも実施する。
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