【擁壁工】擁壁底版幅(基礎幅)の目安

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宅地造成のプランニングに対する予算算出などで地質調査前に概略的な擁壁形状を知りたい場面は多いと思います。

擁壁の底版幅は基礎地盤及び背面土の土種区分によって決まるため、詳細な形状を求めるには擁壁の安定計算が必要ですが、じつは基礎幅にはある程度傾向があります。

そこで本記事では、各土種区分ごとに擁壁全高に対する基礎幅の目安を掲載します。

もしよろしければ是非、ご参考になさって下さい。

目次

擁壁全高に対する基礎幅

擁壁全高に対する基礎幅を下表に整理しました。

例えば、竪壁1mの場合で基礎地盤と背面土が共に3種の場合、基礎幅は竪壁の124%でおおよそ1.24mとなります。

基礎地盤\背面土1種2種3種
1種68%73%81%
2種69%77%95%
3種91%102%124%

あくまで筆者の設計事例を集めたデータにより算出したものですので、参考の目安としてご利用下さい。

なお、地質調査が未実施の場合、基礎地盤は3種で検討するのが無難です。

また、偏心量に対する成約上、いくら土質を良くしても基礎幅は全高のおよそ70%で頭打ちとなり、70%以上短くすることは基本的にできないこともポイントです。(どうしてもそれ以上短くしたい場合は杭基礎を用いる必要があります)

なお、上表は法担ぎをしている場合や耐震設計の必要な擁壁には適用できません。あらかじめご了承ください。

擁壁の構造計算ソフト

擁壁形状の詳細な検討を行うには専用ソフトの使用が便利です。

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この記事を書いた人

建設コンサルタントにて土構造物にかかわる設計業務に長年従事しています。宅地造成の地盤分野に特化した情報を発信しています。

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