【擁壁工】擁壁に代わる他の措置「崖面崩落防止施設」

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画像引用元:JFE建材株式会社HP

盛土または切土をした土地に生ずる擁壁の設置が必要な崖面について、基礎地盤が軟弱等の理由で擁壁の適用に問題がある場合においては、擁壁の設置に代えて「崖面崩落防止施設」を適用することができます。

本記事では崖面崩落防止施設の例を紹介します。

目次

崖面崩落防止施設

崖面崩落防止施設には主に以下の3つの工法が存在します。

崖面崩落防止施設
  • 鋼製枠工
  • 大型かご枠工
  • ジオテキスタイル補強土壁工

以降にそれぞれの詳細を解説します。

鋼製枠工

鋼材で組み上げられた枠内を栗石等で中詰めした構造物です。

高い透水性により背面の地下水や浸透水の排除性能が強みです。

後に紹介する大型かご枠工と比較すると自由度にやや劣りますが、構造が重力式擁壁に類似しており高い耐土圧性能を誇る構造物です。

画像引用元:岡三リビック株式会社HP

大型かご枠工

鉄線と鋼材、棒鋼で組み上げられたかご内を栗石等で中詰めした構造物です。

鋼製枠工と比較すると耐土圧性能はやや低いものの、構造形状の自由度が高いため複雑な地形にも追従することができます。

画像引用元:JFE建材株式会社HP

ジオテキスタイル補強土壁工

盛土内に敷設した補強材と鉛直または鉛直に近い壁面材とを連結し、安定を保つ構造です。

コンクリート擁壁よりも高い壁面を構築できることが特徴です。

ただし敷設したジオテキスタイルが後の住宅基礎へ干渉するなどの問題が生じる可能性もあるため、計画は慎重に行う必要があります。

画像引用元:ヒロセ補強土株式会社HP

まとめ

以上。本記事では擁壁の設置が難しい箇所への代表的な代替工法「崖面崩落防止施設」を解説しました。

「崖面崩落防止施設」には大きく分けて以下の3つがあります。

崖面崩落防止施設
  • 鋼製枠工
  • 大型かご枠工
  • ジオテキスタイル補強土壁工

選定にあたっては、下表を参考にそれぞれの特性を踏まえながら決定しましょう。

代表工法鋼製枠工大型かご枠工ジオテキスタイル補強土壁工
変形への追従性中程度高い中程度
耐土圧性小さい中程度
透水性高い
(中詰材を栗石などの高透水性材料とすることで全面からの排水が可能)
中程度
(一般に排水施設を設置する)
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