【地盤改良工】柱状改良の最適な改良径について

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擁壁や建築物を計画している現場で軟弱層が厚いなどの場合、柱状改良を計画する場合が多いですよね。

改良体をどの程度の改良径で配置するのが良いのか悩んでいる方は多いと思います。

そこで本記事では、柱状改良で最適な径の考え方について解説します。

目次

結論:施工可能な範囲の中で最も大きな径を計画すること

結論から申しますと、施工可能な範囲で最も大きな径を計画するのが経済的です。

なぜならば、改良径を大きくすると改良本数を減らすことができるからです。

改良径の増大に伴うトルクの上昇で作業効率が多少落ちたところで、改良本数が少ないほうがコスト面に有利になる場合が殆どです。

ただし、完全に施工不可能な改良径で計画してしまった場合は計画の見直しが発生し、状況によっては開発許可申請に手戻りが発生して工期が大幅に遅れるリスクがあることには注意しましょう。

場合によっては責任問題に発展する可能性もあります。

したがって、検討の初期段階で改良メーカー等に相談し、当該現場で確実に施工可能な改良径を確認することが重要です。

また、その際に当該現場で発現可能な改良強度Fcの上限値についても確認するようにしましょう。

よくわからなければ、専門業者に改良検討の依頼をするのもひとつの方法です。

まとめ

以上。本記事では柱状改良の最適な径について解説しました。

本記事のまとめは以下のとおりです。

まとめ
  • 柱状改良は施工可能な範囲で最も大きな径を計画するのが経済的
  • 改良径を大きくすると改良本数を減らすことができる
  • ただし、完全に施工不可能な改良径で計画してしまったら工期が大幅に遅れるリスクがある
  • 検討の初期段階で改良メーカー等に相談すること
  • 専門業者に改良検討の依頼をするのもひとつの方法

本記事の内容が参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

建設コンサルタントにて土構造物にかかわる設計業務に長年従事しています。

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